すべてのキャンピングカー所有者がそうとは言いませんが、バッテリーの寿命を気にする人は多いですが、メンテナンスまで気にかける人は少ないと思います。
実際に、修理や車検に入ってきた時にバッテリーを点検してみると、バッテリー液が少なかったり、中には全く入っていない時もあります。
液はきちんと入っていても、放電状態が激しくほとんど電解液の比重が上がらないものもあります。
これでは、いざ使おうと思ったときには使えない場合が多く、現地でのトラブルの大半を占めます。
「1年もったから充分だ。」「3年目だからそろそろ寿命だね」又は「半年しか持たなかった。」という話はよく聞きますが、気遣いによっては、数年たったバッテリーでも元気に仕事をしてくれます。
以下には、私がよく聞く事例をいくつか上げますので参考にしてみてください。





の1 「走行しているのに(フックアップしているのに)充電されない?」

バッテリーそのものの寿命もありますし、機器の故障も考えられます。
ただ、よくある事例がちょっとした勘違いによるケースがあります。
キャンピングカーには、サブバッテリーへの充電機能が備え付けられており、車のオルタネーターで充電するものや室内のコンバーター機能により家庭用電源(AC100V)をDC12Vに変換させバッテリーへ充電するものあります。
充電電流は搭載されている機器にもよりますが、国産バンキャンパーからアメリカンモーターホームまですべてを見ても約3〜7A程度です。
上記に示したように電気量は計算出来ますので、例えば5Aの電気で100Aのバッテリーを充電しようとしたときには、20時間もかかると言うことになります。
ただ、これはあくまでも単純計算であり、実際には上記に述べたように充電作用は電解液の化学作用ですので、完全放電を起こしたバッテリーの比重は薄く化学変化が起きにくい状態ですから、再び活発に充電作用を起こすまでにかなりの時間を要します。
ですから、「エンジンを数時間かけておきました。」とか「2〜300km走りました。」といっても、ほとんど充電されていない場合もあります。

その2 「自宅にあるときは外部電源をつないでいれば大丈夫ですか?」

輸入車や国産の一部には確かに、コンバーター機能による充電方法がありますので充電はされます。
ただ、過充電防止機能は無いため、つなぎっぱなしは充電し放題となり過充電を引き起こします。
バッテリー液は蒸発により本体へ悪影響を及ぼし、これが原因でかえって充電不良を起こしている場合も少なくない事例です。

その3 「バッテリーレベルメーターでは大丈夫だった。」

実はこの事例が一番多く、メーカー側も親切心で付けているのですが、実際の状態がわかりづらく、勘違いをひき起こしてしまう原因になっています。
多くのキャンピングカーには電気表示の「バッテリーメーター」が装着されています。
表示は4〜5段階の電気の点灯で示されますが、通常4位のレベルがあればバッテリー状態は良好です。
ただ、このレベルメーターは実際にはバッテリーの端子間(+、−)電圧を計っています。
当然バッテリーが良好の時には12V以上の電圧があるためレベルは高く表示され、バッテリーが弱いときにはそれなりに低く表示されます。
ところがこの端子間電圧がクセモノです。
例えば、バッテリーの放電状態が激しい(いわゆるバッテリーが上がっている状態)でも、エンジンをかけたり、外部電源を導入するとバッテリーは充電されます。
当然バッテリーの端子には13〜14.6V程の電圧がかかる為、この状態でレベルメーターを確認するとメーターはバッテリー良好表示されます。
また、現地に着いた直後などエンジンがかかっていなくても、バッテリーには残留電気が残っていますので、同じようにバッテリーレベルは良好を示してしまいます。
この状態は、お風呂を沸かすときの状態を想像してもらえればわかりやすく、火をつけてしばらくすると湯船の上のお湯は熱くなっていますが、中はまだ水の状態で寒い思いをするのとおなじです。
バッテリーレベルメーターの落とし穴はここにあります。
実際にはバッテリーの状態は充電不足であっても、見方によってはレベル良好を示してしまうことがあります。
キャンプ場に着いてバッテリーを点検し安心していたのに「30分ほどで電気が消えてしまった。」というトラブルはよくあります。
ただ、全く当てにならないわけではなく見方さえ間違わなければ大丈夫です。
エンジンや外部電源を接続しない状態(常時外部電源を接続している方は、コードを外してから4〜5時間おいてください。)でレベルメーターを見てください。

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